匿名ソーシャルアプリ「FureFure」実証実験におけるアプリ開発リード
九州大学荒川研究室とNTTドコモが共同で実施した、行動変容と心理的支援をテーマとした長期実証実験プロジェクト「FureFure」において、実験用アプリケーションの開発をフロントエンドリーダーとして主導しました。
本プロジェクトは、「目標の宣言」と「他者からの応援」によって、大学生の日常的な行動や心理にポジティブな影響を与えることを目的としたもので、最終的には延べ約4,000名の九大生がアプリを利用しました。
<背景>
コロナ禍で学生間の交流が希薄になり、日常のモチベーション管理が課題となる中、匿名で相互に応援し合うプラットフォームが求められていました。
「FureFure」は、日々の目標を匿名で宣言し、それに対して「いいね」やコメントを通じて応援が送られる仕組みを提供。行動経済学的なナッジ理論に基づいた設計により、ユーザーの目標達成行動や心理的な負担の軽減が促されるよう構築されました。
🛠 使用技術
- フロントエンド:Flutter(Dart言語)
- バックエンド:Firebase / Firestore / Ruby on rails
🔧 担当業務
- アプリケーション全体のUI/UX設計およびフロントエンド実装の技術リード
- バックエンド技術を用いたDB設計とAPI構築、運用
- 新機能追加に伴うスプリント管理と、学生開発チームのコードレビュー・育成
- 実証実験の進行にあわせたUI改修/データ分析基盤の整備
✅ 開発後の成果
- 延べ4,000名の九州大学生が利用し、日常的な行動変容に貢献
- アプリ内での年間アクション回数は1万回を超えるユーザーも存在し、高いエンゲージメントを記録
- 実証実験に基づく研究成果は、IEEE BigData 2022などの国際学会にて論文発表
- 長期運用により安定した稼働を維持し、ユーザー体験向上のための継続的改善を実施
📝 その他参考リンク